山崎烝/土方歳三



浅黒い肌、背が高くて無口で、ひたすら真面目で。でもとても賢く文武に秀でていた烝。(すすむ)。
歳三は勇先生のものなのに、なんで烝?と思われたそこの貴男貴女。
私が一番好きな歳三に、二番目に好きな烝をあてがいたいのも一つある(おいおい)
しかしこれだけでは根拠はあまりにも不十分ですね。ふっふっふ。任せなさい。
(と、言いつつ、史実としての根拠は薄いことは認める(笑)でも、土方×沖田よりは、あり得るぞ!)

山崎烝の哀しくなるほどの忠誠心を君は知っているか。
試衛館一家(勇、歳三夫妻とその息子沖田。守り役の井上源さん)の面々の絆が固いのは当たり前だ。家族なんだから。(だからおいおい)
それ以外で、あそこまで文句一つ言わず新選組(勇と歳三)に尽くした男が他にいるだろうか。居たらゆうてみぃ。絶対にいまい。あの島田魁ですら、一時は勇先生に反旗を翻したことがあるくらいなんだぞ。

現地採用なのに、試衛館一家に良く尽くし、勇歳三夫妻のその信頼度はまるで家族の一員のようなのだ。それでいて烝は、決してずうずうしく「家族面(ヅラ)」しない。いつも一歩遠慮がちに引いている。寡黙で真面目な男、烝。
その烝は「監察」という仕事柄、副長(歳三)といつも密談をしていたはず。

もう、わかりましたね?烝には歳三に対して愛があるんですよ。(強引か?)
だからあれだけ必死に尽くしたんです。
烝は歳三が勇先生のものだということに気づいていましたから、自分の想いは心に秘めているわけです。無口で表情のない烝ですが、その分、心の中はとても熱い男だけに、ある日とうとう歳三に想いを告げてしまうの。で、歳三も本当は思いやりのある人だから、自分は勇先生のものではあるけれど、何かの形で烝に報いてやりたいと思うわけ。
で、烝に求められるままその身を委ねてしまう。
(歳三はもともと奔放な男ですし、精神的に縛られるのも嫌いだから、女と違って浮気(じゃなくて浮身体(笑))が決定的にいけないことだとはあまり思っていないの)
(でも、勇先生にバレたら怒られるだろうなぁ、とは思っている(笑))

今まで閉じこめていた想いが一気に爆発して、勢い余って歳三をいただいちゃった烝は愕然とする。『大変なことをしてしまった。・・・・切腹しよう』とまで思う。
真面目だから(笑)
まぁ、なにしろ上司でもあり、他人の花でもある歳三をいただいちゃったんだもんねー。
でも歳三はちゃんとそれを見抜いている。「腹は切るなよ」と言うことを忘れない。で、「俺にだって感情はある」と一言。
義理で抱かれたんじゃないぞ、と。つまり「お前のこと嫌いじゃないよ」と言ったんですね。烝くんは大感激。でも、他人の花には違いはない。

ってえことで、烝くんは今まで以上に真面目にお仕事に励むのでした。
ちなみに。
「烝」という字を漢和辞典で引いてみると。
《烝す。(ジョウス){動}上にのぼる意から、目上の人に手を出して姦通(カンツウ)する。》
となっているんですよぅ。もう、私の妄想はしかるべくしてなった、という感じでしょうか(笑)(解説:ゆうと)


ってな小説、沢山書いております。私。
勇先生、歳三、烝の関係に興味を持ってくださったみなさん。
私のメインサイトやPeople「日本歴史館」(GO REKISHI)会議室「耽美の城」ログ置き場に、数百の小説を置いています(^^)(商業誌にもいくつか……)


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