ワクチン接種と障害について(その2)


先日ロス(正確にはロス近郊のAnaheim市)のディズニーランドに行った時、 ホテルで眺めていた 新聞の第1面下部に"増える自閉症"という衝撃的な見出しがあった。 自閉症(autism)という文字も時々見かけるが新聞の1面は 初めて。休暇なのに思いながらもついついこの記事大事に 持って帰ってきました。そのなかでMMRとの関係の部分があったので紹介。

イギリスのLancet Medical Journal誌に1998年に発表された記事で MMRと自閉症に関連があるというもの。 その内容は生ワクチンを保存するために使われるThinmerosalという オーガニックな水銀(体に良いのでしょうかね?)が自閉症を引き起こす。 (これはホームページでワクチン接種と障害について(その1)で 紹介している内容と同じと思われる) また水銀中毒と自閉症の症状が似ている。(本当か?) しかし、この記事に対してアメリカ小児学会や、National Academy of Science などからは反対意見が述べられている。1. Lancet Medical Journalの データは12人。また1979-1992年ロンドンのデータでは1989にMMRが 導入されたにもかかわらず自閉症の増加傾向はなかった。 2. MMRの接種時期と自閉症の発病時期がかさなるのは偶然の一致である。

アメリカではMMRの後遺症を理由に裁判になっているケースが 多くあるらしい。裁判の国ですから当たり前。今後も火種が尽きないMMRと 自閉症。なおちゃんはMMR受けていないので関係なし。

さてこの新聞Registerという地元Orange Countyの新聞。 このワクチン接種と自閉症以外にもOrange Countyにおける自閉症の増加と 自治体の取り組み等についても書かれていました。それもついでに紹介。

自閉症は250人に1人の割合で出現、カリフォルニア州で昨年2725人の新しく 登録された。Orange Countyの学校には1200人の自閉症児がおり、 この数は5年前に比べると3倍になっている。Orange Countyの人工の増加が 書かれていないので一概にはいえないがその増加傾向が Mental Retardation(発達遅滞、知恵遅れ)の患者数と比べられており、 1994-2000年の間で自閉症は144%の増加、一方発達遅滞は 22%の増加と自閉症の著しい増加を示している。 カリフォルニア州の知事はこの原因究明のために1億円の助成をUC Davis校 に行い、さらに自閉症に関連するサービスの充実のため17.2億円の予算を 来年度計上したいらしい。

また警察官などに対しても自閉症やLDに関しての講習会を行い、 誤って逮捕してしまうことが無いよう指導していく。実際によっぱらい という通報があり駆けつけてみると障害を持っている人だった事が あるのだ。このような行政側の努力も大切ですね。 出典 4/16日付け、Register新聞 Orange County

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