アクリルアミドはどれくらい危険ですか？

良くわかっていません。動物実験での発がん性は確かなようです。
ＷＨＯが警戒しているくらいですから、危険とは思います。しかし、ヒトでの確かな検証は済んでいません。
常食の欧米でそれほど発ガンが多いとは考えにくいのですが・・・。
しかし、君子あやうきに近寄らずです。はっきりした結論が出るまで避けておきます。

アクリルアミドが危険ならご飯も危険ですか？　　スパゲッティーや麺類はどうですか。

でんぷんを加熱してアクリルアミドができるのは120度以上です。米は煮るか蒸しますから、アクリルアミドはできないと考えられます。茹でる麺類も安全です。
軽くても焦げていると危険です。茶色に変色したでんぷんが危険です。煎餅・ピザ・揚げ物の衣なども当てはまります。

クッキーはアクリルアミドがある上、トランス脂肪も多いのでかなり危険物質です。

アクリルアミドが危険ならパンは一切食べてはいけないのでしょうか？

ＷＨＯが問題にしているのはトースト・フライドポテト・ポテトチップス等です。上に述べた通り、120度以上が危険ですから、こんがりと焼けたパンや揚げ物・フライドポテトが危険となります。高温であげるのでフライの衣も危険です。これらは、できるだけ摂取しないようにします。パンのみみも避けます。。
蒸しパンなら心配いりません。
食パンの中心部の白いところはどうでしょうか？120度以上なら危険ですが・・・。中心温度を知らないので返事ができません。サンドイッチは比較的安全かもしれません。

それでは河合　医院は一切パンを食べていないのですか？

月に一度くらいはフレンチレストランにも行きます。さすがに、「ご飯をください」とはいえません。フランスパンをかじっているのです。月数度なら気にしません。
しかし、毎日の朝食は和食です。365日食べ続けるのは危険と思うからです。あまり厳密には考えず、たまになら良いと思います。それでないとつづきません。
しかし、毎日の積み重ねは重要です。悪い事も積み重なれば・・・・。
トーストやフライドポテトの毎日の積み重ねは避けています。

コーヒーにもアクリルアミドが多いようですが発がん性はありますか？

コーヒーは種子です。コーヒー豆には多くの栄養素が含まれ、蛋白や油もあります。今では言わなくなりましたが、蛋白の焦げは発がん性が疑われていました。 また、アメリカでは毎日多量に多数の人が摂取するので、今まで数多くの調査があります。
しかし、あまりはっきりした発がん性は証明されません。私の知る限りでは、毎日5杯以上連続して摂取するとわずかに膵臓癌が増えることくらいです。ほとんど発がん性は無いと考えて良いでしょう。
現状では、毎日2〜3杯程度なら、発がん性に関しては危険性はほとんどないと思われます。

では、コーヒーは安全ですか。

いいえ。
ＷＨＯははっきり有害だと記述しています。特に、心臓血管系に有害です。
特に危険な飲み方があります。それは、コーヒーの特殊な油脂を直接摂取することです。

ギリシャから中東・トルコあたりでは、コーヒー粉を直接煮てカップに注ぎます。このときに大量の カフェステロールを摂取することになります。カフェステロールは血中コレステロール・悪玉コレステロールを上昇させ、心筋梗塞を増加させます。

では、やはり コーヒーは危険ですか？

日本では安全です。ペーパーなどフィルターを用いたコーヒーは実質上カフェステロールはゼロと考えて良いからです。
毎日2〜3杯程度なら、発がん性に関しては危険性はほとんどないと思われます。WHO　technical report series No.916

エコナはどうですか？発がん性があるようですが。

2005年8月に開催された食品安全委員会で、厚生労働省より遺伝子組み換えを行ったラットの雄の舌のみに発がんプロモーション作用が示唆されましたが、これは中間的な報告です。
データを見る限り、それほど危険性は無いように思われます。しかし、エコナといえどもカロリーは十分あります。はっきりやせるというデータは無いようです。広告を信用し、安心して大量に摂ればかえって太ります。
高価な合成品を買うほどのメリットは無いでしょう。

2006.4.1
http://www.geocities.com/kawaiclinic/
〒6050842 京都市東山区六波羅三盛町170　
河合　医院

初級システムアドミニストレーター　河合　尚樹

Home