乳幼児突然死症候群 SIDS

乳幼児突然死症候群では,まったく健康だと考えられていた乳幼児が突然死亡している状態で発見されます。海外では全例解剖する国が多いので,解剖しても原因不明であるのが定義ですが,日本では解剖に対する抵抗が強く,症状のまったくない重症肺炎や嘔吐物による窒息もごく一部含まれている可能性もあります。しかし,全例解剖する国でも発症率は似たようなもので,原因不明の突然死が結構あるのは間違いありません。
時期的には12月をピークとします。平成9年で538人の死亡があり,一才未満が90%をしめます。さらに,6ケ月未満が80%です。

危険因子 risk factors of sudden infant death syndrome
1. 保護者の習慣的喫煙(妊娠中も含める) gurdian's smoking
2. うつ伏せ寝 face down position
3. 児の暖めすぎ too warm clothes and heavy cover in bed
4. 人口栄養保育 non breast feeding

予防には,これらの逆を行うことしかありません。

1.関係者の喫煙を中止する。もちろん妊娠中に喫煙すると奇形や犯罪的性格にも悪い影響がありますし,一酸化炭素だけでも呼吸中枢発達への悪影響の可能性があります。死亡原因は断定されていませんが,呼吸循環中枢の未熟,機能不全が死亡の原因の最大要因と考えられています。生後も家族に喫煙者がいると発生が増えます。

2.仰向け寝で育てる。ただし,疾患等があり,医師がうつ伏せ寝を指示している場合は,その指導を守ること。

3.暖めすぎないこと。  厚着や重い布団が危険因子の一つです。寒くせよと言っているのではありません。むしろ,部屋の暖房は高いめにして,薄着や軽い布団ですごせということです。部屋の温度が高いほど発症率は低いのです。乳幼児を薄着できたえる等はばかげた考えです。幼児は体温調節が下手です。訓練しても丈夫にはなりません。小学校3年位にならないと身体訓練の効果などでません。

4.できるなら母乳で育てる。ダイオキシンなど問題にする必要はありません。一部マスコミはダイオキシンが母乳に分泌されると騒いでいますが,これ一つとっても,母乳栄養の有利さが実証されます。母乳をやめる必要はまったくありません。

5. 子供を一人にしない。長時間目が離れないように努力する。寝室も親子一緒がよい。特に6ケ月未満は気をつけて,だれかの大人の監視があるように努力する。

子供をなくした場合の精神的ささえ,   SIDS家族の会総合窓口  財団法人母子衛生研究会  03-3499-3111

予防接種を反対する人は,年間500人以上元気な児が突然死するいう現実を知るべきです。数人の副作用が疑わしい症例があったというだけで,インフルエンザの予防接種を中止するというばかげたマスコミと国を持つのは日本だけです。厚生省の責任は重い。インフルエンザ脳炎だけで,100〜200人の死亡報告があり,肺炎をいれればもっと多数です。

また,たばここそもっとも危険で禁止すべき恐ろしい毒物であるのが理解できます。以前から,くわえたばこの 愚かな評論家がダイオキシンを非難するのを軽蔑していますが,この事実より,私の考え方のほうが正しいのが補強されます。環境ホルモンと人間の死亡率上昇を疑われた例はありません。統計的,理論的に考えると,たばこほど恐ろしいものはありません。ダイオキシンの比ではありません。

たばこ会社は巧妙です。マナー向上のコマーシャルをしきりに流していますが,たばこは薦めていません。しかし,主なニュース番組はおさえてあり,スポンサーとしての強い影響力を維持しているのです。マスコミはぐるになり,たばこ批判は極力抑えています。自主検閲です。このことに気付かない記者や国民はたばこ会社からみれば楽なものです。たばこの害の特集番組,記事など見たことがありません。農民やダイオキシンをいじめるのには熱心です。マスコミに経営的実害がないからです。 


1999.11.03

/kawaiclinic
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