あなたがそこにいて
だから歩いてきたのだと思っていた

でも あなたの笑顔は
砂漠のオアシスのように

いつも蜃気楼

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あなたが手招いているのだと思っていた

でも近寄ってみると
それは風にゆれる芭蕉の葉
一本の美しい芭蕉の木

旅人はくちづける
その幹に
唇をうるおして
またあるきだす

みんな
またあるきだすのに