暑い夏  あぁ!青春                     end of August/2001

 今年は数年ぶりの一時帰国でした。暑い夏をかき分けて、彼方此方と移動しながらの3週間は長いような短いようなと言った感じ。懐かしい顔に会えるのが、一番の醍醐味かもしれない。
 この夏は、我が息子(17歳)にとっても正に、将来の方向を自分自身で確認した想い出多い夏になったかもしれないと思う。最初はGlayの音楽に夢中になり、ギターにのめりこんだのが、17歳になって間もなくの頃。 その後、好みが今は解散したX Japanに移行して3,4ヶ月。と同時にピアノにも興味を持ち出し、何と下手ながら2,3曲、作曲のYoshikiの曲をピアノで弾く事も出来るようになった。夏は日本に一時帰国したい・・・との希望も自分で言うのには今から思えば、彼なりに目的があったのだった。まだ、幼かった頃の一時帰国では、蝉とり、トンボ獲り、カメ遊びなど、なんと可愛かった事か。今年は一人で自転車で駅まで行き、そっちこっちとStreet Musicianなどを見て回っていたらしい。帰って来るのは、いつも終電、または朝一番の電車だった。そのうちに、数人お喋りする知り合いも出来、ギターで二人で組んでStreet Musicianの経験をさせてもらったらしい。「酔っ払いのおじさんが千円くれた」と、喜んでいるところはまだまだ可愛いと思う。そう言えば、この私も同じ年頃だったか、吉田拓郎の音楽が好きでよく聴いていた。今は、息子の影響で私までもX Japanのファンになってしまった。日本に帰ってから、内心、「日本に帰ってバンドをやりたい。」と、言い出すのではとヒヤヒヤしていたが、とうとう、アメリカに帰る前日、告白されてしまった。「あっち(アメリカ)の高校を卒業したら、日本に帰ってバンド活動をやりたい。大学は行くのをやめたい。」ガーン!言われてしまった。本人はいつ言おうかタイミングを見ていたようだ。「2年ぐらい試して見て駄目だったらアメリカに帰って大学に入るよ」とも言ったが、これはあまり信用できないような気がする。私を安心させる為のものでは。数ヶ月前に、日本の素人Musicianをメインに我が家で数回ライブコンサートを開き、彼はその時、ギター演奏の前座をさせた。一生懸命練習するのを見るのが楽しかったが、こんなことを楽しそうに企画した私も彼のバンド熱を煽ったのかもしれない。もし、アメリカの音楽に夢中だったら、日本には帰らないでこちらで、何らかの音楽の活動をする夢を見たかもしれないが、生憎と言おうか運悪くと言おうか興味のある音楽がすべて日本の音楽だったのが、日本に住んで音楽活動をしたいと思ったのだろう。性格は嫌と言うほどの猪突猛進型。ここまで言い切ったからには、もう親が何を言っても駄目で、暫く様子を見るしかないないかも知れない。私は吉田拓郎のファンになりギターを買ったが、数個のコードを覚えただけ。もう、忘れたけど。それから比べたら、この彼の上達ぶりは目を見張るものがある。ピアノに触った事も無かったのに両手で弾いている。絵に関しても、中々のもので先生、生徒の注目を集めていて大学はアートを主体にした大学に進む手はずになっていた。やはり、この息子はただ者では無いかもしれない。親ばかもこの辺にしておく事にします。その内、彼の吉報があったらまたお知らせしましょう。こんな日は来るのかどうか。それにしても、XJapanの曲をピアノやギターで弾いているのを聴いたり、見たりするのはとても楽しかったが彼が日本に行ってしまったら、それが出来ないのが寂しい。神様、彼に幸運を!

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