Nov. 20 2001

■米国でMicrosoft Office v.X発売開始

本日よりMac OS Xにネイティブで対応するMicrosoft Office v.Xが米国で正式に発売開始された。同スイートは主にワードプロセッサーのWord、表計算ソフトExcel、プレゼンテーションソフトPowerPoint、メール/個人情報管理ソフトEntourageで構成される。新規購入価格は$499でアップグレードは$299。ただし限定期間のみ$149でのアップグレードができる。

筆者はMicrosoft社よりプレス扱いでβ版を既に受け取っている。同ソフトに関するファーストインプレッションなどを今週に提供していこうと考えている。尚、今のところ英語版では多少の文字化けがユーザーインターフェース部分に見受けられるものの、文書では問題なく日本語を使えている。ただし利用しているのは(受け取ったのは10月中旬)ベータ版であるためか、iMac DV SE 400(G3 400MHz, 512MB RAM, 13GB HDD)では動作が遅い…と感じさせる事が多いのも事実。パフォーマンスに関しては既に注文してある正規版を入手し次第あらためて報告しようと思う。

参照情報:

■BIASがMac OS Xで動作するオーディオ編集ソフトPeak DV 3.0の出荷を発表

BIASは同社オーディオソフトがMac OS Xネイティブに対応し、Peak DV 3.0として出荷される…と発表。Peak DVは同社のオーディオ編集ソフトPeakシリーズの1つで、デジタルビデオユーザーに向けて開発されたバージョンという。同ソフトはMac OS XのCore Audio APIを活用する最初の商用アプリケーションであるとのこと。尚、今回の発表を手始めとして、同社は今後Peak 3 for Mac OS XやDeck 3.5 for Mac OS Xといった各種ソフトのMac OS X版を提供開始していくという。

Peak DV 3.0は従来のPeak DVユーザーには無償でアップグレードが提供され、新規購入は$199とのこと。

Peakと同分野の製品としては、TC WorksのSparkが挙げられる。同社はSparkの機能限定版Spark MEを無償で提供しており、有償版のSpark LEは価格$49(未出荷)。手軽にMac OS Xのオーディオ能力を試したい…と考える場合こちらの選択肢も考えられる。

参照情報:

■Mac OS X 10.1.1:改善点

pierre design bbsにはMac OS X 10.1.1で改善された点に関する報告をいくつかもらっているので、こちらでも紹介したい。

DVD Playerの日本語字幕表示改善
シンシン氏から報告をいただいた。PowerBook G4 (Gigabit Ether)でDVD PlayerにてDVD再生を行った場合、日本語の字幕が発売当初はきちんと表示されないという問題があったが、これが解消されていると言う。以下は同氏投稿の転載。

OS X 10.1.1での改善例にまだ載っていないようですし、他のサイトでも言及されていないようですが、私の使っているPBG4(gigabit ethernet)で、発売当初アップルが認識している不具合として「DVD playerで再生時、日本語字幕が右にずれて最後まで表示されない」と言う件がありましたが、10.1.1にアップデート後、解決されていました。

細かくコンポーネントのバージョンを追跡していませんでしたので、よく分かりませんが、DVD player.app自体はver.3.0で9/15以来変更されていないようなので、Mobility Radeonのドライバあたりがアップデートされた結果であろうと思われます。あまりPBで映画鑑賞はしませんが、とりあえず嬉しいデス。

OmniWeb 4.1sp10の動作安定?
もだ氏の報告によればMac OS X 10.1.1ではOmniWeb 4.1sp10でクラッシュすることが無くなったという。以下は同氏投稿の一部転載。

MacOSX10.1環境では頻繁にクラッシュしていましたが、10.1.1に上げてからはほとんどクラッシュしてません。複数のウィンドウでリクエストがダブってしまったのかビーチボール(カラーディスク?)が回りっぱなしになった事はありましたが、今のところOmniCrashCatcherは一度も起動していません、MacOSX10.1.1でバグフィックスされたのか、連続稼働により何かおかしな状態になっていたのか・・・。

周辺機器の互換性が向上
なか氏は手持ちの20GB 外部HDDや外部MOドライブをMacに接続したところ、問題なく認識された…という。今までは互換性に問題があり、Mac OS 9でB's Crewを利用する必要があったという。またともやん氏はImation SuperDiskをB&W 350に接続してみると、フロッピーディスクがきちんとマウントされたほか、認識にかかる時間も短くなったようだ…と報告してくれた。ドライブなどの周辺機器とMac OS Xの互換性で悩んでいる方は10.1.1を試してみる価値があるかもしれない。

メールボックス読み込みで文字化けが解消
ma-hiro氏によれば、10.1.1にアップデートしたところ、Microsoft Entourage(アントラージュ)のメールボックスをMail.appで問題なく読み込むことができ、Mail.appへの移行がようやくこれで出来るようになったという。以前のバージョンでは文字化け(ボ等の文字が化ける症状)が発生してしまっていたそうだ。

■iTunesHelperが必要になった場合には?

以前の不具合報告記事で、iTunesHelperがログイン項目に登録されているとアプリケーションの起動に関して問題を発生させる事から、iTunesHelperを外している方も少なくないと思う。一方で、iPodを接続しiTunes2を自動起動させるためには、やはりiTunesHelperが必要なようだ。一旦ログイン項目から外してしまったiTunesHelperを再度登録するための方法をTom氏が報告してくれた。下記に転載する。

今朝、iPod届きました。
早速、Mac OS X 10.1.1 環境のPB G4に繋いでみたのですが、iTunes2.0.2は自動起動するような設定にしてあるにもかかわらず、自動起動してくれません。MacWireでの1stインプレッションを読んでいたので、やっぱりiTunesHelperをログイン項目から外したせいかなぁと思い、iTunesHelperを再度登録しようとして探したのですが、これもMacWireに書いてあった通りでSherlockで探しても見つからない....。

悩んだ末、iTunesアプリケーションパッケージの中を覗いてみると、Resourcesの中に入っていました。これをシステム環境設定のログイン項目の上にドラッグ&ドロップ(追加ボタンではパッケージの中のファイルは選べないので....)して登録した後、再ログインしてiPodをつなぎなおしたら、無事iTunesが自動起動するようになりました。

iTunesHelperは特に他のCarbon系アプリケーションと一緒にログイン項目として登録しておくと不安定さの原因となることがあるようで、SuitcaseのFAQではもしSuitcase起動に問題が発生したら、このiTunesHelperをログイン項目から削除することを勧めている。同様の問題はDragThing 4.2でも発生するらしい。

参照情報:

■SharityによるSMB接続で文字化け解消

Mac OS XのSMBクライアントを利用すると、Mac OS Xと同様に文字コードにユニコードを利用しているWindows 2000〜XP系では文字化けは発生しないが、Windows 95, 98, MeやLinux上のSambaでは文字コードにShift-JISを利用しているため文字化けが発生する。なか氏はOS X搭載のSMBではなく、サーバー側の文字コード指定が可能なSharityを試してみると、文字化けしなくなった…と報告してくれた。以下は同氏投稿の転載

OSXのSMBクライアントでは、今のところ日本語がうまく扱えないようなので(Linux上のSambaでは。Win95,98,Meも。Win2000なら大丈夫とのことだが)、このページを参考にSharityをインストールしてみました。

Server side Charactor MapをunimapShiftJIS.cfgに変更後、再起動すると、ちゃんと日本語も使えました!!このソフトの場合、サーバ側の文字コードが指定できるのが強みですね。OSX付属のSMBクライアントもこのぐらいやってほしいです。(^_^)

ただし、なか氏は半角カナを利用した場合にはSharityで文字化け現象が依然発生するかもしれないと追って情報を追加してくれた。

Sharityではもしかしたら半角カナが文字化けするかもしれません。設定を詳しく調べていないのでもしかしたら解消できるかもしれないのですが、先ほど、LinuxでNetatalkというAppleShareサーバとSambaで同じディレクトリを共有しているのですが、OSXからAppleShareとSharityでマウントしたところ、AppleShareマウントでは化けていない半角カナがSharityでは化けてます。

Sharityの半角カナ文字化けの件ですが、Sambaを日本語版にすれば解消するかもしれません。私が試したのは、samba-2.0.10-2というRedhatがビルドしたrpm版です。


南仏でMac OS X用ソフト開発会社をはじめた…というThierry Bucco氏からメールを頂いた。同氏のSockhoでは複数のサーチエンジンに同時検索を行うためのいわゆる「メタサーチ」と呼ばれるソフトSockhoEasyFindを提供開始したそうだ。検索は画面横に小さく格納されるSockhoEasyFindアプリケーションから行い、検索結果はWebブラウザーで表示される。日本語を含む6言語にローカライズされており、日本語など9言語で検索が可能。$9.95のシェアウェアで、15回の試用検索が可能。同社は他にSockhoStockWatcherという株価表示用のフリーウェアも公開している。

UselessMacの旦那よりメールを頂いた。今年もMac系の忘年会がMacお宝鑑定団DANBO氏の「三香煙」において開催されるという。下記がその詳細となる。

今世紀最初?の「最初はぎゅ〜」 今年もやります「大忘年会」

今年も例年通り、Macお宝鑑定団DANBOさんの焼き肉屋「三香煙」にて「第3回 全日本Mac系大忘年会」が開催されます。今年もまた、日本中のコアなMacユーザーが一同に集います。

「Macを使い始めたけど、まだ使いこなせていない」
「Macを使っている友人が欲しい」
「あのMac系Siteを運営しているあの人に会いたい」
「あのMac系雑誌の編集長とお話がしたい」(笑)
「おいしい焼き肉が食べたい!」
「狂牛病なんか怖くない!」

等など、多くのMacユーザーが集まる狂乱の祭典になること請け合いです。ぜひふるってご参加ください!

詳しい内容と参加登録は
http://www.uselessmac.com/yearend/
からお願い致します。

Nov. 16 2001

■Mac OS X 10.1.1:改善情報

以下はMac OS X 10.1.1にアップデートした事で以前の不具合が解消した…というMacFixIt掲載の報告を抜粋したもの。

初期型Imation SuperDiskが利用可能に
10.1までは問題があった初期型のImation SuperDiskドライブが問題なく動作するようになった…と報告されているという。ただし、まだうまく動作しない…という報告も寄せられているそうだ。

Plextor製CD-RWドライブが利用可能に
Mac OS X 10.1では利用しようとすると「-3エラー」となってしまっていたPlextor 16 CD-RWが利用可能になった…という。

Lexar製FireWire CFリーダーが利用可能に
FireWireでMacと接続するLexar製のCompact Flashリーダーが利用可能になった…という。10.1までは「判別不能なディスクフォーマットです。イニシャライズしますか?」というエラー表示になってしまっていたそうだ。

■Mac OS X 10.1.1:不具合情報

QuickSilver機インストールの機種依存はない模様
たち氏はQuickSilverのPowerMac G4 867MHz機に問題なくMac OS X 10.1.1をインストールできた…という報告をpierre design bbsに寄せてくれた。以前はまや氏が同モデルで10.1.1インストール後カーネルパニックに陥ったため、機種依存の問題か?と疑問視した事に対する報告。ちなみにはまや氏からはその後同氏所有のTOTOKU製ディスプレイCV821搭載のUSBハブを利用すると100%カーネルパニックを発生させるようだ…という報告を頂いている(参照:Mac OS X 10.1.1:カーネルパニックの原因は周辺機器?)

EPSON製プリンターで印刷トラブル---回避方法
MacFixItは「Epson printing problems」の項で昨日報告したようなEPSON製プリンターで印刷ができなくなる…というトラブルは、再度EPSONソフトウエアをインストールし直すことで再び印刷できるようになった…という複数の報告があると言う。
尚、ある特定のClassicアプリケーションが動作している場合に、印刷できなくなる不具合も指摘されている。MacFixItのそのレポートではFinal Draftが挙げられていた。もし印刷に不具合を感じた場合、Classicアプリケーションを終了してみる…という手をまずは試してはどうだろうか?

スタンドアローン・パッケージでインストールができない?
昨日より公開されたMac OS X 10.1.1のスタンドアローン・パッケージをダウンロードしてインストールしようとしたところトラブルが発生した…という報告が多くMacFixItに寄せられているそうだ。そのほとんどがSecurity UpdateやInstaller Updateを忘れている場合なので、是非もう一度確認してほしいという。
ただし、いくつかのケースで上記全てのアップデートを行ったにも関わらず「必要条件を満たしていない」というエラーが表示され、ドライブアイコンもグレーのままのため、インストールを行えなかった…という報告があるという。

ファイル共有で文字化け
野尻氏がMac OS X環境で共有ボリュームに作成またはコピーしたファイルは、ファイル名に2バイト文字を使っていると、Mac OS 9環境に切り替えたときに文字化けするとpierre design bbsに報告してくれている。以下の手順で文字化けを確認できるそうだ。

1. Mac OS Xで動作するMacを2台用意し、ファイル共有する。
2. Mac(A)の共有ボリュームを、もう1台のデスクトップにマウントする。
3. Mac(A)の共有ボリュームへ、日本語名称のファイルやフォルダを作成またはコピーする。
4. Mac(A)を再起動してMac OS 9.2.1に切り替える。

尚、野尻氏はご自分のサイトでもこの不具合を取り上げ、画面キャプチャー付きで解説されている。詳しくは下記URLを参照してほしい。尚、もだ氏はもしかするとUNi*fIXに同梱されているドキュメントが文字化け現象の参考になるかもしれない…と提案されている。

Classicで文字が打てなくなる
ippei氏から報告されている不具合は10.1.1にするとATOK13が入ったClassicでは文字が打てなくなった…という。英数やかなボタンを押した段階でクラッシュするそうだ。pierre design bbsに投稿していただけた。尚、不思議なことにIEを起動した状態だと、その問題が回避できるという。ippei氏アップルのDiscussion Boardで別件を調査中にその情報を発見したと言う。[システム環境:iBook+needs光学マウス]

Outlook Express 5(Classic)+ネットワークエラーでカーネルパニック?
olpo氏は普段Classic環境でOutlook Express 5を利用、その状態でネットワークから外れているとカーネルパニックになる、もしくはMacがカーソルの動き以外いっさい操作を何も受付なくなる…という状況になったとpierre design bbsに報告してくれた。以下は同氏の報告を転載。

10.1.1にアップ後、カーネルパニックにあいました。状況は、ClassicのOutlookExpress5で、定期的にメールチェックするようにしているのですが、LANケーブルを抜いて作業中に自動受信した所で発生しました。通常ならネットワークから外れているので受信エラーになるはず。

再起動後、もう一度LANケーブルを外した状態で受信(今度は手動)した所、マウスカーソルが動く以外OSX自体が何も受け付けなくなってしまいました。ちなみにOSXのIE5.1ではサーバーエラーのダイアログがでました。

エラーログを見ましたが、/Library/Logs/および/var/log/netinfo.logには発見できず。/var/log/system.logには20行ほど何か出ていましたが、解読できませんでした(必要な場合は載せます)。

少なくとも10.1では発生しなかったので、何か変わったのかナ〜と思いました。もし、何か情報がありましたら教えていただければ幸いです。バックアップとってから検証して(恐いけど)何か分かれば報告します。

アプリケーションが起動しなくなるなどFinderの挙動がおかしい場合、iTunesHelperを疑ってみては?
増田氏は10.1.1をインストールするとアプリケーション起動に問題が発生した…とpierre design bbsに報告してくれている。Finderやログイン項目に登録されたものは起動するが、Finderからのダブルクリックではアプリを起動できず、ウェイティング・カーソルが表示され、Dockでアイコンがバウンドしたままになるという。
松尾氏も増田氏と同じような現象に悩まされているという。何度かMacを起動し直すとうまく動作する…という事のようだ。

こうした件に関連してsaddy氏はログイン項目に自動的に登録されているiTunesHelperが問題なのではないか?と指摘している。同氏が試しにiTunesHelperをログイン項目から外したところ、うまくアプリケーションを起動できるようになった…との報告を頂き、また増田氏もiTunesHelperを外したところアプリケーション起動を行うことが出来るようになったと言う。同様の現象に悩まされている方は、是非1度iTunesHelper等のログイン項目を一旦外す…という事を試みられてはいかがだろうか?
MacFixItではiTunesHelperとSuitcase 10やDragThingが同時にログイン項目となっていると不具合が出る…という報告を紹介している(参照:iTunesHelperがSuitcaseやDragthingと不具合)。これと近い現象なのかもしれない。

画面右側にDockがある場合、強制的にDock分のスペースを開ける仕様について
昨日もお伝えしたが、Dockを画面右に配置する場合、ボリュームなどのアイコンがDock分だけ開いてしまい、一番右までアイコンを配置できない…という新しい仕様変更が多少困惑を呼んでいるようだ。MacFixItの「Icons and the Dock」でもDockの位置を画面下もしくは左に指定するほか無い…と結論している。

尚、これと関連してデュアル・モニター仕様にしているある読者は、左右に並べたモニターのうち、右をメインモニターにしているが、ボリュームのアイコンが何故か左のモニターに配置されてしまい、移動できない…という不都合を報告、今回の仕様変更の副作用なのでは無いか?という。

その他の不具合報告
Sorenson Squeezeが10.1.1との互換性に問題が生じているという。Sorensonは現在修正作業中。(MacFixIt

StuffItのMagic MenuとX-Assistを同時に10.1.1で利用している場合にMagic Menuが利用できなくなると言う。X-Assistをログイン項目から外すことでStufIt Magic Menuを利用できるようになるそうだ。(MacFixIt

Mac OS X用Retrospect β版クライアントが使えなくなった…という報告があるという。ただし環境によっては問題なく動作している場合もあるそうだ。(MacFixIt

■iTunesHelperがSuitcaseやDragthingと不具合

MacFixItによれば、SuitcaseをMac OS Xで利用する場合のFAQに下記のような内容が掲載されており、iTunesHelperとSuitcaseのようなCarbonアプリが一緒にログイン項目で登録されているときちんとMacが動作しない場合があるという。

この場合にはiTunesHelperを一旦ログイン項目から外してMacを再起動するとSuitcaseがきちんと動作するようになるとのこと。

尚、一旦削除したiTunesHelperを再度ログイン項目に戻すためには、iTunes 2アイコンをコントロール+クリックで開き、Contents内にあるiTunesHelperをシステム環境設定のログイン項目にドラッグする。またこの作業を行うと、iTunesHelperを登録した状態でもSuitcaseが正常に動作する可能性が高いという。

Dragthing 4.2では上記Suitcaseとやはり同じようにログイン項目にiTunesHelperとDragthing 4.2が登録された状態---つまりSuitcase FAQと同様にiTunesHelperと何かCarbonアプリケーションがログイン項目にある状態---となり、Finderの動作などに不具合を発生する場合があるという。
またMacFixitではiTunesHelperに限らず、複数のアイテムをログイン項目に登録しておくと、何かしら問題が発生する可能性が高い…と述べている。

尚、上記「Mac OS X 10.1.1不具合情報」の「アプリケーションが起動しなくなるなどFinderの挙動がおかしい場合、iTunesHelperを疑ってみては?」項ではsaddy氏がiTunesHelperを外すと挙動がおかしかったFinderが直った…とい報告している。アプリケーションを起動できないなどFinderでトラブルを抱えている方はログイン項目を疑ってみてもよいかもしれない。

■Dreamweaver 4を使ってのiDiskへのWebDAV接続ができなくなった?

A_Maru氏がpierre design bbsにDreamweaver 4のWebDAV機能を使ったiDiskへの接続ができなくなった…という件を報告されている。Dreamweaver MLでも話題になっていたと言う。

実際に僕の環境からアクセスした場合でも、「要求されたアクションを完了することはできません。要求されたリソースへのアクセスがサーバーにより拒否されました。」というメッセージが表示され、次に「エラーが発生しました。-リモートフォルダ情報を GET できません。」となってiDiskにアクセスできなくなっている(日本語のメッセージはRinsho Tabata氏に教えていただいた)。以前は記事「TIPS: Dreamweaver 4のWebDav機能でiDiskにアクセスする」で紹介したように、Dreamweaver 4からアクセスができていた。

尚、Rinsho Tabata氏がGoLive 5でWebDAV機能を利用したところ、問題なくiDiskへの接続ができたが、同じ環境でDreamweaver 4体験版を使い接続を試みると上記のようにエラー表示となってしまうという報告をpierre design bbsにしてくれた。iDiskサーバーの仕様が変更となったのだろうか?---現在Dreamweaver 4ではエラーが出るのかの原因はわかっていない。

■CorelがMac OS Xで動作するマスク作成ソフトKnockOut 2の出荷を発表

Corelは本日画像合成のためにマスクを作成するソフトKnockOut 2の出荷を開始すると発表している。同ソフトは従来独立したアプリケーションだったが、今回のバージョンよりPhotoshopプラグイン形式となり、Photoshop内部から利用可能となった。Corel製のPainter 7やCorel PhotoPaintでも利用することが可能と言う。

また、KnockOut 2はCarbon化されており、Mac OS 8.6〜Mac OS Xで動作するような仕様になっているという。Photoshop内で利用する場合はMac OS 8.6〜9.2.1、もしくはMac OS XのClassic環境で動作し、Painter 7などのCarbonアプリに組み込む場合にはMac OS Xネイティブになるようだ(Mac OS X 10.1以上が必要)。同ソフトは$329で販売され、従来のバージョンからは$149でアップグレード可。独語版は12月、仏語版は2002年1月、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語版は2002年前半の予定と言う。日本語版の提供開始時期は不明。

尚、このソフトの出荷により、PainterやBryce、KPTなどCorel社製の全てのグラフィック系ソフトはすべてCarbon化され、Mac OS Xにネイティブ対応となったという。

参照情報:

■CorelがCorelDRAW 10とCorel PhotoPaintを単独で発売へ

CorelはCorelDRAW 10 Graphic Suiteに含まれているCorelDRAW 10とCorel Photo-Paint 10を単独で発売する事になったと発表している。

Corel製の上記ソフトは従来CorelDRAW 10 Graphic Suiteに含まれ、単独で購入することができなかった。CorelDRAW 10は価格$349で販売(アップグレード$169)、Corel Photo-Paint 10は$249(アップグレード$149)となる。両者ともCarbon化されており、Mac OS Xでネイティブに動作するほか、Mac OS 8.6以降で利用できるという

CorelDRAW 10 Graphic Suite($569.99)でまとめて購入する場合には、それら2つのソフトに加えてCorel R.A.V.EやCorel版Font Reserve、Canto Cumulus Desktop LEが付属するそうだ。

参照情報:


CocoaによるMac OS Xソフト開発解説書籍「Cocoaはやっぱり!」(価格約3800円)が広文社から11月27日より発売開始することになるという。site-aroを主宰されている鶴薗賢吾氏の執筆による。同氏サイトMacWireでも「Cocoaはやっぱり!」というタイトルで多くのCocoaソフト開発関係情報を掲載されているので、御存知の方も多いと思う。プログラミングにあまり心得の無い僕自身はsite-aroの「Cocoaはやっぱり!」の中盤で挫けてしまったが、ある程度技術的なバックグラウンドのある方なら同氏の柔らかい語り口とともにCocoaによるソフト開発に親しむことが出来るのではないかと思う。

Nov. 15 2001

Mac OS X 10.1.1:カーネルパニックの原因は周辺機器?

記事「Mac OS X 10.1.1:様々な報告」などで、今回のアップデートでカーネルパニックが発生するという報告がいくつか寄せられたが、それが発生する要因がUSBハブだった…という報告が2件、pierre design bbsに寄せられている。

はまだ氏はカーネルパニック発生がハードウエア周りではないか?と疑って接続されているUSBやFireWire機器、さらに増設メモリを確認したところ結局TOTOKUのディスプレイCV321に内蔵しているUSBハブを利用した場合に100%カーネルパニックが再現する…という結論に達し、これを利用しないことで無事起動できるようになった…という。ちなみに同じCV821をPismo 400で利用しているkay氏はまだ10.1.1にアップデートしていないものの、CV821のUSBハブを使用しているとMac起動時にエラーが起きるなどの挙動不振さを経験しているという。従ってkay氏は同ディスプレイに用意されているUSBハブが規格上なんらかの問題がある疑いもある…という意見を述べられていた。

カーネルパニック関連では、くま氏がUSBハブでもあるHubCot(トロ)を利用している場合にカーネルパニックを経験するという。同機をUSB接続したままMac OS XでClassicを起動、一旦Classicを強制終了してからClassicを再起動すると100%カーネルパニックがでるという。

上記ではUSBハブが原因だったようだが、もしカーネルパニックに悩まされるようなことがあれば、はまだ氏のように周辺機器を疑ってみてもよいかもしれない。まず一旦純正キーボードや純正マウスといった最小限度の状況で動作させてみて、カーネルパニックが発生しなければ、上記の報告ではUSBハブだが、周辺機器の何かが悪さをしている可能性もあるだろう。

Mac OS X 10.1.1:様々な報告

昨日公開されたMac OS X 10.1.1アップデーターを早速インストールされた方々からの報告がpierre design bbsに多く寄せられている。また、MacFixItでも10.1.1に関する記事「Troubleshooting Mac OS X 10.1.1: Initial reports」が、さらにAccelarate Your Mac!でも10.1.1関連記事が掲載されているようだ。本記事ではそうした話を組み合わせながら引き続き最新のアップデートについて語っていきたい。

●Mac OS X 10.1.1単独インストーラー配付開始:

JOE氏からはスタンドアローン形式の10.1.1アップデートが配付開始された…という情報をいただいた。同氏は何故かSoftware Updateがうまく動作しなかった…という。同じような状況の方は上記の10.1.1インストーラーを試されてはどうだろうか?

●改善/仕様変更された点:

いままで使えなかったISPでMailが利用可能になった 
JOE
氏は10.1でMail.appがうまく使えなかった…という不具合に遭遇されていたが、10.1.1では使えるようになったという報告もされている(昨日掲載した「Mac OS X 10.1.1:皆様からの報告」でもSaka氏より同様の投稿を紹介した)。

*上記のJOE氏とこの間結婚されたばかりのMacお宝鑑定団のJOE氏は別人…念のため。

AppleTalkのゾーンが表示可能になった
まさゆけ
氏からはAppleTalk使用時にゾーンが表示されるようになったという。下記は転載。

会社でMac OSXを使っていますが、OSX10.1.1に先程アップデートしたところ

・Finder→移動→サーバへ接続...→AppleTalkできちんとゾーンとファイルサーバ一覧が見えるようになりました。以前は見えなかったのでClassic環境のセレクタを使ってマウントしていました。
・プリントセンターで追加した時も、同様にゾーンとプリンタ一覧が見えるようになりました。

『プリント機能のサポートの向上と同様に AFP、SMB および WebDAV ネットワークの向上』を実感しています。

デスクトップ上のアイコンがDockと重ならないよう強制的に移動するよう仕様変更
まさゆけ氏からは「あと些細な事ですが、デスクトップ上の各ボリュームのアイコン位置が全体的に1グリッド左によってしまうようになりました。」とデスクトップでのボリューム表示が異なってしまっている…という報告もあり、それに対してもだ氏からDockを右側に配置している場合には自動配置の場合にまさゆけ氏が報告されたようになる仕様のようだ…との報告。Dock位置を画面左もしくはデフォルトの画面下にすれば、もっと右側にアイコンを配置できるとのこと。

関連してivan氏からはDockを下に配置すると今度は従来のウィンドウサイズがDockに重ならないような高さに自動的に縮められるような仕様になった…と報告いただいた。
このDockを右に配置したとき、デスクトップアイコンのリミットが設定されてしまうという点は本サイトBBSでは「余計なおせっかい」な仕様変更かもしれない…という意見も出ている。またMacFixItの記事でも「Dock on right limits icon placement」の項でも報告されている。

FireWire機器互換性の向上
このほか、MacFixItの「New and improved」の項では10.1でアクセスできなかったり、認識されなかったFireWire機器が利用できるようになっていた件も紹介されている。Accelarate Your Mac!の記事「OS X 10.1.1 Reports - Oxford911 Firewire Drive Issues Fixed w/o Firmware Update」でもいままで問題が指摘されていたOxford911ブリッジを利用したFireWire機器で問題が修正されていることが報告されている。

その他の変更/改善
MacFixItではまた、PPP利用の場合に接続されていない状態でMail.appを起動して自動接続させようとすると停止してしまう点が改善されていること、さらにはMailでJPEGを添付したときに発生するトラブルが解消されている件が報告されている。

●不具合:

インストール作業時/終了直後にカーネルパニックや処理停止
昨日T氏より10.1.1インストールでカーネルパニックになった…という報告をいただいたが、同じようにはまや氏からもアップデートで同じような不具合に見舞われた…という報告をいただいている。同氏はPowerMac G4 867を利用されており、試しに外部FireWire HDDを初期化オプションを使ってMac OS X 10.1をインストール+必要なアップデートをインストール…といういわばOSに何も手を加えていない状態で10.1.1をアップデートしても再起動時にカーネルパニックが発生したという。

尚、ご自宅にあるG4 Cubeでは上記のようなトラブルは発生しなかったため、機種によって現象が異なるかもしれない…とか。QuickSilver G4機をお使いの他の方はどうだろうか?よろしければ情報提供をBBSにお願いします

Mac OS X 10.1.1インストールにおいて、MacFixItの「Install problems」の項でもSoftware Updateでうまく入手できない(本記事冒頭のJOE氏報告にもある)件に加えて、最適化段階で停止してしまったりカーネルパニックに陥ってしまった…という内容が報告されている。

デスクトップ上のアイコンが勝手に移動
昨日ちー氏より投稿されたデスクトップからボリュームなどのアイコンが消えてしまう…という報告は、実は消えるのではなく画面のまん中の方にアイコンが勝手に移動してしまうことが原因と言う。
これはモニターの解像度を一度変更して、また設定しなおすとこの現象が止んだとのこと。同氏が利用する19インチモニターはMac OS Xでは何故か推奨解像度が800×600までとなっており、同氏は推奨解像度以外を選択できるようにして1280×960で使っていたとか。しかし10.1.1では再度設定をしないと、デスクトップ上のアイコンを推奨解像度範囲内に配置し直してしまうためこの現象が出るようだ。

MacFixItの「Desktop icon glitch」の項でも、ちー氏と同じような現象が報告されており、この場合も一旦低い解像度に設定し直し、再度普段利用している解像度に変更し直すことで解消できると書かれている。

追記ちー氏より、この件が解像度再設定以後もやはりまた発生してしまう…という報告をいただいた。同氏はApple側へフォードバックするという]

Mailがアプリケーションフォルダ以外にあるとアップデートがうまくいかない
MacFixItの「Don't move Mail from Applications folder」の項ではMac OS 10.1.1アップデートを行うときにMailアプリケーションをアプリケーションフォルダ以外に配置してはいけないと注意している。正規の場所以外にMailがおかれているときちんとアップデートされなかったり、妙なフォルダー(Mailアプリケーションの一部分と思われる)がアプリケーションに残されるなどの現象に遭遇するようだ。

Voodooビデオカードが使えなくなる
MacFixItの「Voodoo cards "lost"」の項やAccelarate Your Mac!では、Mac OS X 10.1までは動作していたVoodoo PCIビデオカードが認識されなくなってしまった…という。現在この問題が報告されているのはVoodoo 5500とVoodoo 3 2000のカード。

Epson製プリンターでの印刷時に不具合
MacFixItの「Epson printers "lost"」の項では、2人の読者よりMac OS X 10.1.1インストール後からEpson製プリンターがうまく動作しなくなった…と報告があったという。印刷を行うとPrint Centerが起動するが、印刷前に終了してしまうそうだ。不具合報告はEpson Stylus 740とStylys 900のユーザーから受けているという。

●まだ改善されていない点:

Macの時計/日付設定がおかしくなる点は未改善
Accelarate Your Mac!の記事「OS X 10.1.1 - Dual G4 Date/Time Bug Still There:」ではMac OS Xでネットワーク・タイムサーバーを利用しない場合に、Macの時計がおかしくなり、1969年12月31日になってしまうという不具合が報告が10.1.1でも直っていないと報告している。PowerMac G4 500DualやPowerMac G4 800 Dualで確認されているという。

AirPort利用時にUSBオーディオなどが途切れる点は未改善
Accelarate Your Mac!の記事「OS X 10.1.1 and Airport 2.0 - Audio Issues Still Remain」ではAirPortネットワーク利用特にUSBオーディオなどで音トビが発生してしまっていた現象が10.1.1とAirPort 2.0でもまだ再現する…と報告している。

[まだ、他にも改善された点や不具合などあるかもしれない。情報を見つけた…もしくは実際に経験された方、是非BBSまで投稿いただければ本当にありがたい。よろしくお願いします]

Nov. 14 2001

Mac OS X 10.1.1:皆様からの報告

Mac OS X 10.1.1(Build 5M28)は既に掲載された記事のように、不具合も報告されている一方で、特に問題が発生しなかった…もしくは改善されたという報告もBBSに寄せられている。ただし妙な挙動を経験された方もいらっしゃるようだ。

Shiro氏からは“OSX10.1.1にアップデートしたら「IXY DIGITAL」の画像がImage Captureで取り込めました(^O^)”と、今まで(plistを変更していない)標準状態では利用できなかったデジカメの接続が可能になった件を報告していただけた。

またSaka氏からは“OSX10.1.1にアップデートしたら、「Mail」を使いたくてもそれまで不可能だった、「ネスクネット(日本海ネット)」での使用が可能になりました(^O^)”と、従来接続できなかったメールサーバーの利用が可能になった点を報告していただいている。

ともやん氏の“B&W350で動いているOS Xを10.1.1にアップしましたが、とくに問題もなく動いています。”など、特にいまのところ不具合を経験していない…という報告も少なくない。実際筆者宅でiMac DV SE 400 Slot Loading 1999(512MB RAM, 13GB HDD)やPowerBook G4 400(512MB RAM, 20GB HDD)などへのインストールは問題なく終了し、Classic環境も動作している。

一方ちー氏はインストール後再起動できず、一時は起動途中で壊れたフォルダのアイコンが表示されたほか、DVD-RAMをマウントするとデスクトップからすべてのボリュームが表示されなくなる場合があった(Finderを再起動し、再度DVD-RAMをマウントすると正常に戻った)という、ちょっと不思議な現象を体験されたそうだ。(原因は今のところ不明)。

また、kazu@一宮氏からDarwinのバージョンが5.1になり、以前の1.4.1から大幅にバージョンの数字が変わった件を報告していただけたほか、もだ氏からは“AppleDiscussionsBoardでkoguleさんが書かれてましたけど、MacOSXのビルド番号に合わせてDarwinのバージョンをつける様になったそうです。現在“5M28”ですので、最初の“5”をとってDarwinの“5.x”となり、その次が出て来た順番、最後が変種の番号だそうです。>5.1.0”…とAppleでのDarwinへのバージョン番号のつけ方に変更があった事がアップル・ディスカッションボードに投稿されていたと報告いただいた。

(皆さん、わざわざBBSに書き込んで頂き、ありがとうございます。大変感謝しています!)

Mac OS X 10.1.1:不具合報告

pierre design bbsに寄せられているコメントによれば、AirPortを同時にインストールしない状態でもMac OS X 10.1.1をインストールしたところカーネルパニックに陥った…という報告や(AirPort 2.0を同時にインストールした場合の不具合はMacFixIt発の情報を参照)、Classic環境が利用できなくなった…という報告、またWebDAVの不具合がまだ解消されていない…という件も挙げられている。下記に書き込まれたメッセージを転載する。

T氏からの投稿:
うちもAirPortは関係ないので10.1.1だけをインストールしましたが、パニックでしたよ。さっき環境を変更するたぐいのツールはいっさい入れていませんと書きましたが、そういえば先日ワコムタブレットのドライバー4.7.1-7を入れました。それ以外は何も入ってないハズです。

taka氏からの投稿:
10.1.1にアップデートしたらClassicが起動しなくなりました.念のため,「Security Update 10-19-01(Build 5L14)のインストーラーを利用し、Mac OS X 10.1のダウングレード」をやってみたのですが駄目でした.今システムを10.1に入れ直してます.

なか氏からの投稿:
早速アップデートして、WebDAV,Sambaの不具合が解消されているか試してみましたが、同じ問題が発生しました。WebDAVでは、リネーム、削除しようとすると、予期しないエラー コード-36のエラーがでます。Samba2.2.2で日本語名のファイルを作ろうとすると、------になります。
#どこを改善したのかな…?>Apple
今後、いろいろ設定法とか発見される方がいらっしゃると思うので(^_^)、それに期待します。(あと、私の設定方法に間違いがあるかもしれないのですが…)

Mac OS X 10.1.1:Software Updateでダウンロード可能に…ただし不具合も既に報告

本日、Software UpdateによりMac OS X 10.1.1アップデーターが提供開始されている。14.4MBのダウンロードとなる。Software Updateには下記のような文章が掲載されている。

Mac OS X v10.1.1 は、USB および FireWire 機器との互換性を改善し、デジタルカメラのサポートや CD および DVD 作成機能を向上します。プリント機能のサポートの向上と同様に AFP、SMB および WebDAV ネットワークの向上を実現しました。またこのアップデートによって、Finder、Mail アプリケーションのアップデートを含むアプリケーション全般の互換性が向上します。さらに、新しい PowerBook G4 において、ハードウェアの性能をフルに利用したビデオミラーリング機能を可能にしました。

一方で、ほぼ同時期に提供開始されたAirPort 2.0に絡み、MacFixItが記事「Installing OS X 10.1.1 and AirPort 2.0 from Software Update」でまず10.1.1のみを一旦インストールしてからAirPort 2.0をインストールするように…という注意を掲載している。

本日Software Updateを開くと、10.1.1 UpdateとAirPort 2.0の両方が一緒に表示されることになる可能性が高い(既にAirPort 2.0をダウンロードしてしまっている場合は違うが)。しかし、デフォルトでは10.1.1のみがチェックONになっている。多分ここに手を触れず、一旦10.1.1をインストールし再起動してからSoftware Updateをまた起動しAirPort 2.0をインストールした方が良いだろう。

そうでなく10.1.1とAirPort 2.0の両方をチェックして同時にインストールすると、AirPortの最適化の段階で処理がとまってしまう。[中略…]もしこの状態になったらSoftware Updateを強制終了し、再起動する。再度自分のデスクトップに戻ると、OSはMac OS X 10.1.1になっているはず。この状態でSoftware Updateを再実行するとAirPort 2.0がまた表示され、今回はアップデートができるはず。尚、AirPort 2.0のスタンドアローン・インストーラーも用意されている

MacNN本サイトのBBSにはインストール作業中にカーネルパニックになったり、途中でインストール途中で停止してしまった…という場合が報告されている。もしかすると上記MacFixItの報告が参考になるかもしれない。(ちなみに日本のユーザーであってもSoftware UpdateにはAirPort 2.0が表示されるようだ。ただし説明は英語のみ)

(BBSに早々と情報提供くださったjdoeさん、ありがとうございます。またAirPortに関する件など質問にお答え頂いた皆様、感謝です!)

参照記事:

Mac OS X 10.1:Security Update後にClassicが利用できない場合の回避方法

昨日掲載した「Mac OS X 10.1:Security Update利用後、Classicが起動しない場合には」で紹介したように、Mac OS X 10.1にSecutrity Updateを利用すると、Classic環境がうまく機能しなくなる場合がある…という不具合が報告されている。この件に対してMacFixItはAppleの公式見解を掲載している。

こうした問題が発生した場合、Security Update 10-19-01(Build 5L14)のインストーラーを利用し、Mac OS X 10.1のダウングレードを行うことで解決できるそうだ。

Classicが利用できない問題が発生したのはSoftware Updateで配付されたSecurity Updateを利用した場合。この場合にはビルド番号が異なり、Build 5L17になってしまうという。一方でスタンドアローンで配付されているインストーラーは5L14と差異があるようだ(ビルド番号の情報はAccelarate Your Mac!より)

参照情報:

Appleが次世代のAirPortシステムを発表

本日AppleはIEEE 802.11bを利用した新しいAirPortシステムを発表、AOLへの対応や128ビット暗号化やファイアーウォール内蔵によるセキュリティー機能強化が特徴と言う。また他にも細かい変更点があるようだ。下記が報道資料に掲載されていた新しいAirPortの特徴となる。

  • AOLのインターネットサービスに接続可能(現在、AOL対応する唯一のワイアレス製品という
  • 2つのEather端子を搭載。1つはDSLやCATVモデム接続用10BASE-Tで、もう1つがLAN用の10/100BASE-T端子となる。
  • 内蔵ファイアーウォールを搭載
  • 最高128ビットの暗号化によるパスワードやデータの保護
  • RADIUSによりユーザーがアクセス可能な範囲を設定
  • AirPortカードはCiscoのLEAPセキュリティーに対応

AirPort BaseStationは$299、AirPortカードは$99で本日より販売開始される事になると言う。尚、日本市場ではAirPortシステムは「AirMac」として販売されているが、記事執筆時点では日本での新型AirMacに関する販売開始の情報はまだない。

参照情報:

AirPort Software 2.0がSoftware Updateより配付開始

本日AppleはSoftware Update経由でAirPort Software 2.0を配付開始している。本日発表された新型AirPortシステムにも付属するこのソフトウエアは、旧型AirPortシステムのファームウェアを更新し、新しい機能を実現するという。

以前販売されていた40ビット暗号化に対応するAirPortカードにはAirPort Softwareによって自動的に新しいファームウェアに更新されるそうだ。128ビット暗号化やCisco LEAP対応機能などが追加されるという。

また旧AirPort BaseStationのファームウェアもAirPort 2.0 Admin Utilityによって更新可能になるといい、それによってAOLへの接続が可能になるとのことだ。ただし、BaseStationは128ビット暗号化対応とはならないので注意。

尚、AirPort互換のサードパーティー製カードのアップデートは行われない。尚、上記AOL正式対応は米国内でのみとの事。(日本のユーザーであってもAirPortアップデートはSoftware Updateに表示されるようだ。AirMacではなくAirPortという名称で良いのだろうか?)

参照情報:

ExtensisがMac OS X互換のSuitcase 10.1をリリース

Extensisは本日Carbon化され、Mac OS Xで利用可能になった同社の最新版フォント管理ユーティリティーSuitcase 10.1をリリース開始した事を発表している。

同ソフトはMac OS XのFontディレクトリーにあるフォントの表示、アプリケーションごとのフォントOn/Offに対応しCocoa/Carbon/Classicごとに異なった設定を行うことも可能。またWindows用フォント(OpenTypeとTrueType)にも対応するという。

英語版は約$100で販売されアップグレードは約$50。日本語版や仏語、独語版は2002年1月に予定されているという。

参照情報:


サードパーティー製ワイアレスLAN用PCカードをMac OS Xで利用するためのオープンソース・ドライバーソフトWireless Driverが提供されている。WaveLAN/ORiNOCO、Cabletron、SkyLINE、D-link PCMCIAカードをMac OS Xで利用できるようになる。ただし現在はスリープ時にクラッシュしたり、ネットワークインターフェースを外すとカーネルパニックを起こす場合がある点、AppleTalkとの互換性などの不具合も報告されているという。

Wireless Driver 1.0b3 adds limited WEP (MacNN)

AppleがQuickTime Streaming Server 4.0βを公開している。使用期限は2002年3月15日までで、商業用途もしくは重要なデータのストリーミングには使用しないように…とのこと。Version 4.0では管理機能が向上しているほか、MPEG-4ストリーミング、MP3/Icecastストリーミング対応やGUI向上などが挙げられている。

Apple releases QTTS 4.0 beta for OS X Server(MacNN)