先読みキャッシュ・モードの説明

ファームウェアのユーザー・コントローラのレベルによって、先読みキャッシュ・モードの設定は次の通り 3 つあります。

ServeRAID マネージャーを 始動可能 CD モードで使用して、論理ドライブのデータを破棄しないで先読み設定を変更することができます。


先読みキャッシュ・モードを使用可能にする

ServeRAID コントローラは、ストライプ単位サイズと等しい増分で、ディスクからそのローカル・キャッシュにデータを転送します。ワークロードが定常で順次の時には、これが優れた全体のパフォーマンスを提供します。ただし、ワークロードがランダムであるか、あるいはシステム入出力要求がストライプ単位サイズより小さい場合には、そのストライプの終わりに対する先読みではパフォーマンスが低下することがあります。


先読みキャッシュ・モードを使用不可にする

ServeRAID コントローラは、システム入出力要求サイズと等しい増分で、そのストライプの終わりに対する先読みなしで、ディスクからそのローカル・キャッシュにデータを転送します。ワークロードがランダムであるか、あるいはシステム入出力要求がストライプ単位サイズより小さい場合には、これが優れた全体のパフォーマンスを提供します。


適応先読みキャッシュ・モード

ServeRAID コントローラは、ストライプ単位サイズと等しい増分で、あるいは システム入出力要求サイズと等しい増分のいずれかで、ディスクからそのローカル・キャッシュにデータを転送するかを継続して再評価します。

ServeRAID-3H、-3HB、および -3L コントローラは新規の ServeRAID ファームウェア (3.50 以上) を使用して、適応先読みキャッシュ・モードをインプリメントする必要があります。 ServeRAID-3H および -3L コントローラの新規のファームウェアを ダウンロード してインストールすることができます。この ServeRAID-3HB オプションは新規のファームウェアに付いています。

適応先読みモード用のコントローラおよびファームウェアがインストールされている場合には、 ServeRAID マネージャーはコントローラ情報パネル上に「適応」を報告します。そうでない場合には、このパネルには、「使用可能」または「使用不可」のいずれかが示されます。

注: この新規のファームウェアでは、適応先読みモード以外のものは ServeRAIDマネージャーではもう使用できません。適応先読みは上書きすることが できます が、ServeRAID マネージャーを介してではありません。この代わりに、IPSSEND ユーティリティーを使用します。このユーティリティーは、装置オプションに付いていて、IBM ServeRAID Support CD 上にあります。